ゼルダの伝説 スカイウォードソードのサントラ

ゲーム

初めて遊んだ時からずっと発売して欲しい!と思っていた、スカイウォードソードのサウンドトラックがついにやって来ました。

スカイウォードソードは作品を代表するようなメインテーマ的な曲は勿論、フィールドやムービーシーンのちょっとした曲まで本当に素敵な音楽ばかりなのに、ゲームBGMそのままの収録としては「女神の詩」「大空 ~ロフトバードと共に」「スタッフロール」の3曲しかこれまでサントラになっていない点が本当に勿体ないと思っていたので、これでじっくりと色々な曲を聴くことが出来てとても嬉しいです!

特典のオルゴールも、優しく切ない音色とシンプルなオルゴールのデザインが調和することで、スカイウォードソードの世界の神聖さをどこか感じられるようなグッズになっていて凄く良かったです。個人的には、女神の詩はオーケストラでアップテンポなアレンジだとドラマチックで力強い「勇者」を表現したような曲になり、ゆったりしたアレンジだと神聖で切ない「女神・巫女」を表現したような曲になるというように、アレンジによって曲の印象が大きく変わって、それでいてどちらのアレンジでも心に刺さる曲になっているのが素敵だなぁと思います。

オルゴール本体は勿論のこと、オルゴールが入っていた小さな紙の箱も特別感があって良いなぁと思ったのですが、思ったより開けづらくて破けてしまわないかと心配になったので、箱も綺麗に保管したい場合は開ける際に注意が必要かも。

また、ブックレットには作曲担当者一覧といった情報からストーリーの名場面・台詞を振り返ることが出来るページもあって、曲を聴きながらブックレットを読むと音楽が紡ぐスカイウォードソードの世界観により一層浸ることが出来ます。

以下、個人的に好きな曲についていくつかコメントしていきたいと思います。ネタバレがあるので、まだゲームをクリアしていない方は注意してください。      

空に浮かぶ島々 作曲 横田真人さん

オープニングからいきなり壮大な曲!この曲を聴いて、これから始まる冒険への胸躍る気持ちがどんどん高まっていったことを覚えています。

オーケストラの明るく壮大な演奏から始まり、ハープとゼルダの歌のパートを挟んで次第に重く荘厳な雰囲気に変化する…という曲の構成も、これからの冒険でどのようなストーリーが展開されるかを暗示しているようで、個人的に大好きです。

ゲームをクリアした後に聴くと、長い長い冒険がここから始まったのか…とまた感慨深い気持ちになります。

騎士学校 作曲 はまたけしさん

シンプルな曲の中に、「日常の穏やかさ」「一癖も二癖もある騎士学校の人々の雰囲気」「ゲーム序盤のこれからどんな冒険が始まるのだろう…というワクワク感」が詰まっていて大好きなBGMです。

冒険の途中にちょっと寄り道して一息できる曲でもあるので、何度も聴くうちにどんどん好きになっていくスルメ曲だと個人的に感じます。

・スカイロフト 作曲 藤井志帆さん

初めて聴いたときから大好きな曲。特にスカイロフトの生活感が曲に溢れている点がとても大好きです。

スカイウォードソードはマスターソード誕生というはるか昔の物語を描いた作品ではありますが、この曲が「スカイロフトの素朴な日常」を描いているおかげでスカイウォードソードの世界を「はるか昔の遠い世界」ではなく「身近で共感できる世界」に感じられた気がします。

さらに、この曲を聴くとどこか懐かしい、故郷に帰ってきたときのあたたかさを感じられる点も大好きです。ただ、個人的には懐かしいだけではなく学生時代の頃のフレッシュさも同時に感じられて不思議だなぁと思います。

同じく藤井さんが作曲されたシオカラーズの曲もフレッシュでイカしているけれど、都会的なだけではない故郷の懐かしさを感じて、どこかスカイロフトの曲に通じるところがあると思っています。

ゼルダとのひととき 作曲 はまたけしさん

明るく優しい曲が大好きなので、スカイウォードソードは特に序盤にそういった曲が多くて最高です。

この曲も素朴で優しいオーケストラの演奏も相まって、とても明るい雰囲気を感じられる点が大好きです。それと同時に空の爽快さや風の気持ち良さ、太陽のあたたかさといったスカイロフトの心地いい気候まで感じられる点も素敵だなぁと思います。この曲の爽やかさはスカイロフトの雰囲気だけではなく、リンクやゼルダ達の若々しいフレッシュさも表現しているような気がして、サントラで何度も聴くたびに素敵な曲だなぁと感じています。

・大空の散歩 作曲 横田真人さん

横田さんのオーケストラ曲はあまり音を重ねずに、シンプルさを貫いている点が本当に大好きです。シンプルだからこそ生演奏の楽器1つ1つの音がのびやかに感じられて、グッと心に刺さるのだと思っています。

この曲も、笛の音やそれを優しく支えるストリングスとハープの音など、それぞれの音色がとても耳に心地良くて、いつまでも曲の世界に浸っていたい気分になります。

ファイのテーマ 作曲 はまたけしさん

この曲のメロディーを初めて聴いたときはシチュエーションも相まって不思議で暗く、どこか冷たい感じの曲だと感じましたが、エンディングを迎えた後に改めて聞くとまた違った印象を受けるのが不思議だなぁと思います。

個人的には生演奏の笛の音のゆらぎが、機械的なだけではないどこか人間味のある「あたたかさ」を加えることに貢献しているのかなという感じがします。

ギラヒムとの戦い1&2 作曲 藤井志帆さん

ズンッズンッ…というリズムが強キャラ感を醸し出していて、カッコよささえ感じられる素敵な曲。特に最終決戦前のギラヒム戦は大苦戦したので、「強かったなぁ」という印象ががこの曲とともに残りました。

ギラヒムはテキストとムービーだけだとちょっと(かなり?)近づきがたい…と感じるようなかなりエキセントリックな印象のキャラだと個人的には思うのですが、この曲はそうしたキテレツな部分よりもギラヒムが持つ強そうな雰囲気によりスポットを当てることでギラヒムの「カッコいい」部分を補強してくれていて、ギラヒムというキャラをさらに深みのある魅力的なものにしている気がします。

曲の途中で差し込まれる鉄琴の音がどことなくミステリアスな雰囲気を醸し出している点が個人的には一番好きなポイントです。

小島 作曲 藤井志帆さん

この曲をじっくり聴くためにサントラが欲しかった!…というぐらい大好きな曲です。キャッチーなメロディと素朴な雰囲気がすごく好みで、この曲が流れる空の小島に降り立つのが毎回楽しみでした。

スカイウォードソードはゼルダの伝説の中でも特に昔の時代を描いた作品なので、明るさの中にどことなく太古・エスニックな雰囲気も感じられるこの曲は、今作の世界観を象徴している気がします。

・ラネール砂漠 作曲 藤井志帆さん

サントラでじっくり聴くと、重低音がとても気持ちよくて大好きになった曲です。時空石を起動させると元気で活動的な曲調に変わる点も良い!

普通は歴史を遡るほど荘厳で素朴な曲になる…と個人的には思うのですが、ラネール砂漠は昔の方が鉱石の採掘で栄えていたので、この曲も昔の方が曲が豪華になるという点が面白くて好きです。時空石のギミックは見た目にもワクワクする仕掛けで、しかも遊びも沢山用意されていたので本当に最高でした。

・パンプキンバー 作曲 藤井志帆さん

聴いていると心が落ちつく、穏やかで素敵な曲です。キャッチーなメロディーにシンプルで優しい雰囲気が、いい意味ですごく任天堂ゲームの曲!という感じがして好きです。

パナンちゃんの歌Ver.も個人的に大好き!だんだんと曲が盛り上がっていくのが最高だと思います。

私はハープの演奏が下手でサイレンに入る際なども結構苦戦したのですが、この歌のミニゲームは最初の挑戦でクリア出来たのが嬉しかったです。

・ゼルダとの再会 作曲 横田真人さん

ゼルダの子守唄のアレンジで、ゲーム中で初めて聴いたときはゼルダの台詞も相まって「絶対にゼルダを助ける!」という思いで胸が一杯になったことを覚えています。

この曲も素朴でシンプルなオーケストラアレンジになっていて、だからこそ音の一つ一つがぐさりと胸に刺さるのが本当に良いなぁと思います。

社長が訊くでの横田さんのインタビューを踏まえて聴くと、ニヤリ…と感じられるかも?

・スタッフロール 作曲 横田真人さん

改めてスカイウォードソードの冒険の壮大さを振り返って噛みしめることが出来る、大好きな曲です。それと同時に、全てがここから始まったのだという気分にもさせてくれて、長い物語の「終わり」と「始まり」、どちらの感慨深さも感じられる点が素敵だなぁと思います。

曲中盤のスカイロフトのアレンジが個人的に一番好きなポイントです。

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