クリエイトゲームが好きな方に、Nintendo Labo VR KITをオススメしたい!

ゲーム

「あつまれ どうぶつの森」や「スーパーマリオメーカー2」のアップデートなど、クリエイトが楽しいゲームが今注目されています。そこで、クリエイトする楽しさを感じられるゲームとして「Nintendo Labo VR KIT」のToy-ConガレージVRを是非オススメしたいです!

Toy-ConガレージVRの一番の特徴は、とにかく簡単に、しかも個性豊かなゲームが作れるということ。その特徴を紹介します。

※「Nintendo Switch Lite」を使用されている方は、公式サイトの「Nintendo Switch Liteでの制限について」必ずお読みください

色んな素材があらかじめ揃っている!

ゲームを作るには、操作するキャラクターやゲームの中に登場するアイテム、効果音、BGM、エフェクト、モーションなどなど・・・色々な素材が必要ですが、これらを全て自分で作るのはとっても大変。

(エフェクト?モーション?いったい何?・・と思った方は、任天堂HPの採用情報を読むと分かりやすいです。)

でも、Toy-ConガレージVRではあらかじめ沢山の素材が用意されているので、面白いアイデアさえあればすぐにゲームを組み立てられます。

ここに映っているもの以外にも、まだまだあります

しかも、任天堂さんが作った素材なのでクオリティーは折り紙付き!

走ったら煙のエフェクトがでるアニメチックな表現など、任天堂イズムが詰まっています。

自分のアイデアを、キャッチーな音楽やグラフィックといった最高の素材で調理できる・・・と考えただけでワクワクしてきませんか?

プログラミングの敷居が低い!

キャラクターや音楽といった素材がいくらあっても、それを使って遊びを組み立てなければゲームにはなりません。

「スティックを傾けたらキャラクターが動く」「敵にぶつかったらやられる」「コインを取ったら気持ちいい音が鳴る」といったゲームでおなじみの遊びを組み立てるのに欠かせないのが、プログラミングの作業です。

プログラムを組むためには「プログラミング言語」と呼ばれる特別な言語を使う必要があるのですが、通常この言語は英語が使われていて、色々な決まり事に従って文章を書かなければいけないためハードルが高めなのです。

(気になったキミは、このページのURLの最初に、view-source:と打ち込んでみよう!※ブラウザによっては上手くいかない時があります。)

ですがToy-ConガレージVRでは、難しいプログラミング言語を覚える必要はありません!

「スティックを傾けたら」というブロックを「ヒト」ブロックにつないだら・・・「スティックを傾けてヒトを歩かせる」というアクションが簡単に完成します。なお、Labo公式ではブロックのことを「ノード」と呼んでいます。

なんと、「ブロックを線で結ぶだけ」で簡単にプログラムを組むことができます。

見た目もとってもシンプル!

(ちなみに、このように視覚的かつ直感的にプログラムが作れる言語を「ビジュアルプログラミング言語」といいます。有名な所だと、「ファイナルファンタジーⅦ リメイク」や「ヨッシークラフトワールド」で使われている「Unreal Engine 4」というゲームエンジンで採用されていたりします。)

さらに嬉しいことに、全てとてもやさしい日本語になっているんです。

ステージに置くことができるセンサーの説明。ヒントを読めば、「何かがさわったら反応するセンサー」だということがすぐに理解できるようになっています。UIもとても分かりやすいので、細かい設定も直感的にできます。

任天堂のゲームなので当たり前といえば当たり前ですが、「3Dゲームが作れるプログラミングソフト」だと考えるとこれは本当にすごい!

日頃慣れ親しんだ言葉なのでとても取っつきやすいですし、理解しやすさも段違いなのでとても有難いです。

インタラクティブな遊びが簡単に作れる!

ボスの体力が少なくなると音楽がテンポアップしたり、手の動きと武器の動きが連動したりなどなど・・・ゲームには、プレイヤーの行動に合わせて色々な変化が起こる「インタラクティブな仕掛け」がつきものです。

とても作るのが難しそうな仕掛けに見えますが、Toy-ConガレージVRなら簡単!

なんと、「手」のブロックとアイテムを線でつないであげるだけ!ものの数秒で、手の動きとアイテムの動きを連動できます。

ちなみに、「手」のブロックを使うと必ず一人称視点になってしまうのですが、他にも「振る、回す」といったJoy-Conの細かい動きを感知するブロックが用意されています。

これらを上手く使うと、Wiiっぽい直感的なゲームも簡単なものなら作れちゃいます。

※再生すると音が流れます。

音楽」の仕掛けもサクっと作れます。例えば、マップのどこかに「センサー」を置いたら、後は計算をして、「BGM」のブロックと線でつなげるだけで・・・

センサーにさわると曲のテンポが変化する」というインタラクティブな仕掛けの出来上がり!

(ちなみに、上の動画の「1.00」というのは元々の音楽のテンポの速さ。センサーに触れると、元々の速さ「1.00」+センサーの反応「1.00」=速さが「2.00」になり、テンポアップするという仕掛けです。このように、必要な計算は簡単な「足し算」「引き算」「かけ算」でできるものがほとんどなので安心です。)

頑張ればこんな風に、走る速さで音楽のテンポが変わるなんて仕掛けもできます。※再生すると音が流れます。

Switchの機能をいじり放題!

Nintendo Switchの特徴といえば、HD振動モーションIRカメラ。これを使ってゲームを作ってみたい!・・・という願いも、Toy-ConガレージVRなら叶えられます!

HD振動の設定画面。周波数を変えてみると、HD振動の凄さを感じられて楽しい!これだけで1時間は遊べます。

HD振動でどんな感触が作れるんだろう・・・と試してみるだけでも面白いですし、HD振動やモーションIRカメラを生かしたゲームを自分で考えてみるのもとても楽しいと思います。アイデア次第で、全く新しいゲームが作れるかも・・・

そして、作ったゲームを「VR」で遊べることも今作ならではのオススメポイント!

VRにすると、どんなゲームでもハッとするような臨場感を感じられるのでぜひ体験してほしいです。

サンプルゲームが参考になる&充実!

色々なことが出来るとはいえ、複雑なプログラムを自分の力だけで考えるのは大変そうですよね。

そこで、Toy-ConガレージVRでは「サンプルとなるゲーム」がなんと64種類用意されています。すごく多い!

このバスケのサンプルゲーム、シンプルですが地味に難しくて、クセになる面白さがあります。

VR KITのサンプルゲームの素晴らしいところは、とても分かりやすいということです。

まず、ゲームはシンプルなものが多いので、無駄に複雑なプログラムがありません。

どんなに良く出来たプログラムでも理解できなければサンプルとして意味がありませんから、この点はとても大切。

さらにさらに、先ほどの「プログラミングの敷居が低い」というポイントがここで生きてきます。なぜなら、「ブロックと線だけでプログラムが構成されている」「日本語で分かりやすい」という点がプログラムの「読みやすさ」に大きく貢献しているからです。

これは、バスケのサンプルゲームで、シュートが決まったかどうか判定するプログラムです。
ゴールリングの上部と下部に、ボールを検知するセンサー(さ…と書いてあるブロック)を置くのがポイント!
まず上のセンサーだけにボールが触れたら、「0」になっている最初のカウンターが「1」に。そのままボールがリングをくぐって下のセンサーだけに触れたら、次のカウンターも「1」になって、ゴールと判定される・・・という仕組みです。
ちなみに、どちらのセンサーにも触れていない場合はカウントが「0」に戻ります。

また、一つのサンプルファイルでも「カメラをスティックで動かす」「リングにボールが入ったら反応が起こる」といった細かいプログラムごとにきれいに整理されているので、お目当てのプログラムが見つけやすいんです。

複雑に見えても、拡大してみると意外とシンプルだった!ということも

ただ、先ほどのバスケのプログラムを見て感じた方もいるかもしれませんが、分かりやすいとはいえ「ちゃんとした」プログラムなので、すんなり理解するのは難しいと思います。

そんな時は線を一つづつ消していって、どのプログラムがどんなところに影響を与えているのかを研究するのがオススメです。こんなことができるのも、プログラムがシンプルで、キレイに整理されている利点ですね。

注意点として、Toy-ConガレージVRでは、プログラムを別のファイルにコピペすることができません。なので、サンプルゲームのプログラムを後から自分のゲームに組み込みたい!と思った時は、自分で一つづつプログラムを打ち込む必要があります。

(個人的には、プログラムを自分で打ち込む過程で「あそこのプログラムはそういう意味だったのか!」と気づくことが多々あるので、あまり気になる点ではないのですが・・・)

もちろん、サンプルゲームのプログラムだけでは思うようにいかない時もあります。でも、Toy-ConガレージVRのプログラムの仕組みはとても分かりやすいので、自分でプログラムを考えることもやりやすいです。良いプログラムのアイデアが浮かんだ時はとても楽しくなりますよ!

解説もあり!

プログラミングに自信がない・・・という方でも大丈夫!Toy-ConガレージVRでは、Toy-Con発明室の愉快な3人が、楽しくプログラムのやり方を教えてくれるトピックがあります。

ところで、解説を担当してくれる3人組、アソン、マナンジャ、ツクルトが個性豊かで本当にかわいいんです。人気が出てほしいなぁ・・・

プログラムを作るための操作やヒトを動かす方法など、知っておかなければいけないことはほとんど網羅されているので、これを見れば基本的なことはバッチリです。

ただし、解説の数がちょっと少なめなのが惜しいところ。説明も分かりやすいのですが、深くは突っ込んでくれません。

(逆に言えば、すぐに実践に移れるということですが。ただ、個人的にも、カメラについての説明や、サンプルゲームのプログラムの難しい箇所の解説(数学は苦手教科だったので・・・)など、もっと詳しく教えてほしかったという場面が結構ありました。)

ちなみに、トピックの内訳はこんな感じです。

幸い今は、インターネットを見ればつまづきやすい箇所を分かりやすく解説している記事や動画がありますし、サンプルゲームも充実しているので、それらを研究しながら理解することもできます。

そもそも覚えなければいけないことがほとんど無いので、ガッツリ勉強しなきゃ!と身構えなくていいのが嬉しいポイント!

とってもボリューミー!

と、ここまでToy-ConガレージVRを紹介してきましたが、これはVR KITの一要素にすぎません

VR KITには、Toy-Conを組み立てる遊びや、組み立てたToy-Conを使ったゲーム、気軽にVRを体験できる映像集など、色々な遊びが詰まっています!そしてすごく楽しい!

Nintendo Laboのテキストは、お世辞抜きでここ最近遊んだゲームの中で最も優れたテキストの一つだと思います。「やさしく丁寧」「勉強になる」なにより「面白い」。この3拍子をちゃんと揃えるのは凄く難しいはず。

Toy-Conの組み立ては時間を忘れて没頭できますし、ゲームとしてとにかく新鮮な体験が待っています。出来上がりを想像しながら組み立てるワクワク感や、完成した時の達成感は唯一無二の楽しさです。(VRゴーグルだけならすぐに完成するので、早くゲームを遊びたい人でも大丈夫!)

収録されているバズーカなどのゲームも手触り感があってとても気持ちいいですし、誰かに遊んでもらって反応を見るのも面白いかも。

個人的に一押しなのが、Nintendo LaboやSwitchの仕組みを解説してくれる、Toy-Con発明室!

Joy-Conだけじゃなく、VRの仕組みも分かりやすく説明してくれます。

アソン、マナンジャ、ツクルトという3人のキャラクターの掛け合いがとにかく面白いんです。面白いだけじゃなく、ちゃんと様々な知識を分かりやすく教えてくれるからすごい。仕組みを知れば、Nintendo Switchで遊ぶことがますます楽しくなること間違いなしです!

安い!

これだけボリューム満点なのに、「ちょびっと版」なら 4378円(税込)!

Nintendo Switchの任天堂発売のゲームは6578円(税込)のものが多いので、そう考えるととっても安いんです!

「ちょびっと版」だと作れるToy-Conは「バズーカToy-Con」と「VRゴーグル」だけですが、Toy-ConガレージVRは普通に楽しめますし、他のToy-Conを使うゲーム以外はすべて遊べるのですごくコストパフォーマンスが良いと思います。

(もう一つ、作ったものの置き場所に困る・・・という問題がLaboシリーズにはどうしても付きまとうのですが、ちょびっと版ならバズーカToy-ConとVRゴーグルだけなので大丈夫です!)

ちなみに、私はちょびっと版とトリ&風Toy-Conをセットで買いました。こんな風に、ちょびっと版に欲しいToy-Conを後から付け足して買うこともできるので安心です。

終わりに

Nintendo Labo VR KITは、ハマれば100時間以上遊べるとても奥深いソフトです。楽しい遊びが詰まっているだけでなく、自分で遊びを作り出すこともできるので、何か面白いものを作るのが好きな人は、ぜひ遊んでみて欲しいです!

関連情報

・Toy-ConガレージVRの元になっている、Toy-Conガレージについて分かりやすく纏まった公式動画です。

・Twitterに投稿した、Toy-ConガレージVRで作った作品です。

ビジュアルプログラム言語の解説を書くために参考にした、コトバンクのリンクです。

https://kotobank.jp/word/ビジュアルプログラミング言語-1692829

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