楽しみにしていたスーパーマリオ オデッセイのサウンドトラックがついに届きました!
ケースの質感がすごくよくて、高級感があってとても気に入りました。 ブックレットの表紙もツルツルとしたさわり心地のいい紙を使っていて、細かいところにもこだわりが感じられます。手触りの良さが満足感につながるのは、ゲームと一緒ですね。
ブックレットも内容自体はすごく多いわけではないものの、掲載されているインタビューと設定資料は全部興味深くて面白いものだったので、満足しています。 今までと違うところは、曲ごとの一言コメントが省かれているところですね。 でも、ニンテンドードリームさんのインタビューで音楽についてこれまで以上に詳しく語られていて、 それを読んだので特に不満はありません。このインタビューはインターネットでも閲覧することができるようになっていますが、ダイナフォーの曲ができるまでとか、スチームガーデンの曲の裏話とか面白い話が沢山載っています。
それ以上に、3Dワールドのサントラでは省かれていた、どの作曲家さんがどの曲を担当されたのかが書かれているのが嬉しかったです。作曲家さんによって作る曲に結構個性が出ている気がするので、作曲された方が誰かが分かるといろいろ想像ができて楽しいんですよね。
以下、個人的に好きな曲をいくつか抜粋。ネタバレがあるので、まだゲームをクリアしていない方は注意してください。
オープニング
作曲 久保直人さん
クッパの悪役感がいつにも増して感じられる気迫のある音楽で、開始早々わくわくしたのを覚えています。マリオ3の飛行船ではなくて、スーパーマリオメーカーの初代マリオの飛行船(初代マリオの音楽を手掛けられた近藤浩治さん作曲!)のアレンジになっていて、初めて聴いたときは驚いたなぁ。
カブロン
作曲 藤井志帆さん
モノトーンの見しらぬ場所で目を覚ましたマリオ。不思議な感じ、ドキドキする感じ、おどおどしい感じがする曲です。でも、どことなく軽快で、聞いていて楽しくなってくるんですよね。これがすごくマリオらしいなと思って。そんな絶妙なバランスが好きな曲です。
ダイナフォー
作曲 久保直人さん
今作のメインテーマのアレンジ!ここで流れるとは思わなかったので、初めて聞いたときの高揚感は忘れられません。様々な楽器が織りなすハーモニーがとっても美しく、メロディーのかっこよさと相まって、今作のマリオの大冒険をより壮大なものにしてくれます。ここまで暗くておどおどしい音楽がつづいたぶん、この曲で一気に雰囲気が明るくなって、冒険のワクワク感が高まります!
地面を力強く踏みしめて走っていく感覚、水しぶきや吹き抜ける風の気持ちよさ、大冒険のハラハラドキドキ感、お姫様を救うヒーローのカッコよさ、全部を詰め込んだ、本当に素敵な曲です。
スチームガーデン
作曲 近藤浩治さん
ちょっと懐かしい雰囲気の曲。聴いているとノリノリになれるので、探索がはかどってとても良いです。タンクローゾーンでは曲調が変わるインタラクティブなところがマリオらしくて好きなところ。遊びと曲がリンクしているのがマリオの音楽のいいところですよね。ドライブ中にこの曲を流すと楽しい気分になるのでオススメです。
パウダーボール 町
作曲 藤井志帆さん
ティンホイッスルの音色を生かした、とてもキャッチーな音楽で、初めて聞いたときに「おっ」と心動かされたのを覚えています。リズムとメロディー、そしてティンホイッスルなどの民族楽器の素の味を生かして軽快さと愉快さを表しているので、このゲームの特徴である世界の美しさ、奥行き、気持ちよさがすごく感じられる曲です。マリオの冒険の楽しさをシンプルに美しく書いているオデッセイの音楽を象徴している気がします。
iTunesで発売されているサウンドセレクションにも選ばれていたのが嬉しかった!
シュワシュワーナ
作曲 久保直人さん
豊かな音の響き、やさしいメロディーが心を癒す、まさにリゾートのような曲で、耳が幸せになるという言葉がよく似合う音楽だと思います。 リゾートの音楽というと、ハワイアンミュージックのような曲のイメージなのですが、この曲は都会的で、アメリカの街のビーチで流れてるようなお洒落な曲になっていて、ニュードンクシティがある今作の世界観にすごくマッチしている気がします。 前奏の終わりに、カチッという音が入るのですが、これがNintendo SwitchのPVやCMの最初に流れるあの音をイメージしているように思えて好きです。
クッパ城
作曲 近藤浩治さん
近藤さんが書くクッパ城の曲は本当に久しぶりで、それだけでもとても嬉しかったです。クッパの本拠地と思われる場所を進んでいく怖さと勇ましさ、そしてお祭りの楽しい雰囲気と高揚感、和の美しい世界観、そのすべてが表現されていて、クライマックスに向けてワクワクとドキドキを高めてくれます。
この後のムービーシーンで流れるアレンジも、オーケストラのカッコよさが詰まっていて好きです。
クッパ戦2
作曲 久保直人さん
オープニング曲のときにも思いましたが、今作のクッパのテーマはアレンジによって色々なかっこよさが表れていて良いなぁと思います。この曲は最終対決の緊迫感はもちろん、旋律の流れが美しくて聴き入ってしまいます。緊迫したクッパのテーマの途中で、今作のメインテーマがパッと流れるのが、大魔王クッパとそれに立ち向かうヒーロー、マリオという感じがしていいなぁ。
ピーチ城
作曲 藤井志帆さん
原曲の良さをしっかり残しつつ、美しく上品にアレンジされていて、今作のアレンジ曲の中では一番好きかも。美しくディテールアップされたピーチ城にとても合った曲だと思います。サビ前の盛り上がりがグッときます。
アスレチック1
作曲 近藤浩治さん
とってもマリオらしい曲。後半の速弾きは、ヨッシーアイランドのアスレチックの音楽っぽい感じがします。 カントリー調なのが、世界を旅するという今作のテーマにとても合っていて素敵です。 大変なアスレチックステージでもノリノリなこの曲のおかげで楽しくプレイすることができました。
クレイジーキャップ
作曲 近藤浩治さん
短めの音楽ですが、パターンがたくさん用意されています。実際に外国のお店に入ったときにも流れていそうな、でもどこか懐かしい気持ちにさせてくれる不思議な曲ですね。サントラで聴くと、ちょっとだけ「驚く」(今作のテーマですね。)と思うので、ぜひ聴いてみてほしいです。
・まとめ
マリオとの旅の思い出が、音楽が耳に入るたびに蘇ってきて、本当に楽しい旅だったなぁと改めて感じることができました。 CDでマスタリングされた音を聞くと、その音楽の綿密さに気づかされます。ゲームのために作られた音楽ですが、純粋に一つの音楽集としても最高の作品だと思います。
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